富山に初夏の訪れを告げる富山市八尾町の「越中八尾曳山祭」は三日、同町で行われ、豪華絢爛(けんらん)な曳山六基が練り歩き、坂の町を祭りムード一色に染め上げた。
町中心部の聞名寺前で獅子舞が奉納された後、菅原道真を御神体とする一番山の今町を先頭に、下新町、西町、上新町、諏訪町、東町と続いた。三味線、笛、太鼓の典雅な音色が響く中、各町が競い合って装飾を重ねた曳山が東上りの道順で進んだ。
東新町の角回しでは、男衆が力を合わせ、木製の車輪をきしませながら切り返す迫力ある動きが見られ、観客を魅了した。夜は提灯(ちょうちん)を施した曳山が浮かび上がり、祭りの熱気は最高潮に達した。 |